date:
2026/1/19
tag:
ビジネスモデルをデザインする, 起業運営tips

事業の型と数字の整合性

こんにちは!
経営戦略コンサルタントの榑松です。

仲間と運営するコンサル会社
Team Co株式会社の
営業活動が盛り上がってます。

上場会社元社長など、
いろんな方と
営業支援について
相談しています。

仲間が素敵な縁をつくってくれて、
ありがたい。

もしお知り合いに
営業のプロが
いらっしゃったら、
お知らせくださいませ。

【今日のテーマ】
事業の型と数字の整合性

先日、上場企業の経営者と
意見交換をする機会がありました。

そこで言われたのが、

「スケール性」×「投資回収の速さ」
この2軸で事業を整理すると、
打つべき戦略が一気にクリアになる、という話。

とても腑に落ちる視点で、
自分なりに数字の観点を交えて
整理してみました。
※少し専門用語が出ますがご容赦ください。


1. スケール型(高い×早い)
代表例:SaaS、プラットフォーム

先行投資は大きいものの、
損益分岐点を超えた瞬間から
利益率が一気に跳ね上がるのが特徴。

LTVがCACの3倍以上見込めるなどであれば、
迷わずアクセルを踏むべき領域。

短期のキャッシュよりも、
将来価値(時価総額)を
最大化する設計が重要。


2. 労働集約型(低い×早い)
代表例:コンサル、受託開発(SES)、人材紹介

投資回収が早く、
キャッシュフローが安定しやすいのが最大の強み。

トップラインはスケールしにくいものの、
損益分岐点を超えた後の利益率は非常に高い。

そのため、初期は融資も活用しながら
いかに早く損益分岐点を超えるかが重要。


3. ハイブリッド型(高い×遅い)
代表例:EC、D2C、リピート通販

在庫という重石があるため、
成長すればするほど、
一時的にキャッシュフローが
急激に悪化しやすいモデル。

ここで最重要指標になるのが、在庫回転率。
これが良くないと、
黒字なのに手元資金が尽きる
いわゆる黒字倒産リスクが高まる。

マーケティング力と在庫管理力、
この2つが成長を大きく左右しますね。

「売上は伸びているのに、なぜかお金がない」
という経験をしがちな事業タイプ。


4. 長期型(低い×遅い)
代表例:研究開発型ビジネス

成功時のインパクトは非常に大きい一方、
収益化までの「死の谷」が最も深いモデル。
黒字化までに5年以上かかることも珍しくない。

そのため、
補助金の活用や研究資金の前受けなど、
耐久戦を前提とした資金設計が不可欠。

事業単体のPLで戦うというより、
「知財(特許)」という
BS上の資産価値で評価されるモデル。

実際、私のクライアントにも
近視の研究を行い、
大手企業から多額の資金提供を受けながら
研究開発を進めている会社があります。


今回の意見交換会で教わった2軸をもとに、
4つの事業タイプを整理してみました。

どれが優れているか、
という話ではありません。

重要なのは、
① 自社の事業がどこに属しているかを正しく把握すること
② その型に合った事業・財務・組織戦略を選ぶこと

例えば、
スケール型の事業なのに
目先のキャッシュだけを追ってしまうと、
本来上がるはずの価値は伸びない。

自社の事業がどの型に属し、
どの数字を追うべきなのか。

ここが明確になるだけで、
成長スピードは大きく変わり、
投資家や銀行からの信頼も高まっていきますね。