date:
2025/11/10
tag:
マインドセット, ミッション, 振返りの大切さ, 気付き

社名の由来

こんにちは!
事業加速化コンサルタントの榑松です。

11月ですね。
来年のことを考え始める
タイミングでしょうか?

私のクライアントも、
年末に向けて
繁忙期となる会社もあれば、
決算が近くなり
来期の準備をしている会社もたくさん。

私は今週は伊勢で合宿。
また濃い時間になりそうです。

【今日のテーマ】
社名の由来

経営者のみなさんは、
自社の「社名の由来」を
誰かに尋ねられたことは
ありますか?

実はこれ、
私がクライアントに
必ずする質問です。

だけど実をいうと、
20代の頃、
特に社会人になりたての私は
クライアントの社名に
興味を持つことは
ありませんでした。

税理士試験の勉強をして
社会人になった私は、
私の仕事は、自分の専門知識をもって
クライアントを支援する
仕事だと思ってました。

だから社名の由来よりも、
財務データや税務リスクの分析、
精度高い事業計画をつくることの方が
ずっと大事だと思っていたから。

ところが、
最初の職場で
上司にこう言われました。

「クライアントに興味を持て。」
「社長が悩んでいることを3つ挙げてみろ。」

最初はピンときませんでした。
そんなこと聞いて、
なんの意味があるのかとさえ思ってました。

同時に、
教える立場の専門家が
知らないとクライアントに言うことは
NGとさえ思ってました。

だけど、
脅迫にも近い上司の命令で
経営者に聞いてみました。

「お前は全然わかってない!」

そうクライアントに
言われるんじゃないかと
ビクビクしながら。

すると、

なぜこの会社をつくったのか、
なぜその名前を選んだのか──。

そこには、創業当時の苦労や想い、
仲間への感謝、やりたいことなど、
数字では測れない物語を話してくれました。

自分の父親くらいの年齢の
しかも社長という職業の方が、
20代の何もわかってない若造に。

そして同時に、
自分が相手のことを
何も理解していなかった
ことに気づきました。

———-
コンサルにも
いろんなタイプがいます。

もしかしたら、
社名の由来という情報は
必要ないという声も
あるかもしれません。

だけど、なんとか20年
コンサルタントをさせていただく中で
社名の由来を聴き続けてきた私にとって、
それは単なる雑談ではなく、

経営者が何を思って
この会社を始め、
何を大切にしてきたのかを
理解するための入り口。

そして同時に、
会社をどうしたいのかを
感じ取ったり推測したり、

時にクライアントの未来を
先回りして語るための
重要な情報だと思う。

いま思えば、上司が言っていた
「クライアントに興味を持て」という言葉は、
“ビジネスを超えた信頼を築け”という
意味だったのだと思います。

なんだか朝から熱苦しくてすみません。