普段は実務としてクライアントにサービス提供をしています。その傍ら、コンサルタントとしてのスキル、つまり提供する価値を向上させるため、11月からコンサルタントのための講座を受講しています。
受講する価値
受講料は43.2万円となかなかに高額な出費であり当然に検討をしましたが、元々の自身の過去の経験、実績を基礎としたサービス(軸)に更なる付加価値を積み増し昇華させることを企図して申し込みをしました。
講義を受けている3時間及びその後の懇親会での学びも多くありますが、それ以外の時間においても自分自身への問いかけの繰り返しで、かなり脳内筋肉が鍛えられ、サービスレベルも明らかに向上している実感があります。先日あるお客様とセッションをしたところ「うちが続く限り面倒を見てもらいたい」といった感激のコメントをいただきました。
投資、消費、浪費
さて、今日の本題は支出の性質についてです。
一般的に、支出には「投資」「消費」「浪費」の三つに区分されるといわれています。経験則からも納得していますし、以下のような解釈をしています。
投資:使ってそのままではなく、何かしら得るものがある支出
つまり、使ったお金<価値のものです。
消費:食費、住居費など、生活するうえで必要なもの
使ったお金=価値といえます。
管理会計的な発想でいくと固定費であり、また、ゼロにはならないものです。
浪費:字のごとく無駄遣いです。
基本しないよう意識します(息抜きと割り切ればたまにはいいと思います)
使ったお金>価値のものがい該当します。
すべて明確なものではなく、密接にかかわっている
消費は必要なものといっても、身の丈を超えた消費は浪費です。広告に流されこれは必要だと(思い込み)、実は不要だったり過分なものを購入し、いつの間にかそれが当たり前になっていると、気づけば固定費を維持するために稼がなくてはならなくなり、本質的な生活レベル(幸福度)は低くなります。つまり、バランスが重要です。
また、使い道のない資格取得は投資ではなく(お金よりむしろ時間の)浪費でしょうし、5万円のディナーに行くとしても1泊10万円のホテルに泊まるとしてもそこで受けられるサービスを経験することや、一緒に過ごす人との時間を有意義なものにすることが目的であれば浪費ではなく投資になるなど、一つの行動に対し一律でもありません。
そして、それがどこに区分されるかは人が決めるものではなく、自分で決める、つまり自己責任であるということです。
世の中にはお金を放り込む口がいくつもあいています。
広告がありふれ、人に勧められるままに、人がいいというもので自分自身を固めてはいないでしょうか。
投資がすばらしいとしても、消費はゼロにはなりません。きっと浪費もゼロにはならないでしょう。それが人間です。
重要なのは、今あなたが財布を開き支払おうとしているそれは、投資なのか、消費なのか、浪費なのか、そこが意識されているかです。
コンサルティングの場面でも、投資の目的が曖昧な場合には、「それはどのような支出なのでしょうね?」とあえて問いかけることがあります。
投資の判断基準
私が仕事するうえでの支出が投資に該当するか否かは、現在・将来のお客様の役に立つか、自分自身の成長に資するかが基準です。
これは、過去の日経で読んだ記事が参考になっています。
役に立つか否か、その判断も難しく、すべて正しくできているとも思っていません。ただし、意識していると次第に成功する確率はあがります。
これは将来誰かの役に立つはず、つまり投資と判断できれば高額でも前向きに支出しますし、一方で、例えばあるソフトウェアを購入するなど、それによりソフトウェア会社以外の誰の役に立つものでもないと思えば、安かろうが高かろうが購入しません。
人と会う、セミナー・塾に参加する、書籍を大量買いする、国内外に出張するのもそのような理由が大きいですね。