先週金曜から火曜までフィリピンに出張してきました。
今回は現地専門家たちとのネットワークを構築するのがの主な目的ですが、その他にも知り合った若き日本人が異国の地で頑張っている姿を見て、たくさんの刺激を受け、また自分のビジネスを考えるいい機会にもなりました。
タクシートラブル
何年か前に、2週間ほどセブに滞在したことがあります。そのときは成田からマニラを経由して、セブに入るフライトでした。
トランジットで別のターミナルに移動する必要があったので、評判の良くないマニラ空港(興味がある方は検索してみてください)ではタクシーに乗って移動をしましたが、ほんの3分くらい乗っただけで1000円くらい請求され、そのドライバーが不自然なほどに当たり前のような態度だったことを覚えています。
そのほか、メーターを使わない・改造されている、渋滞がひどくて時間が読めない、ドライバーが英語が通じない、ならばと地図を渡しても地図が読めない、違うところに行ってしまうなど、東南アジアでの(特にひとりでの)タクシー移動は、慣れていないと何かとストレスを感じることがあると思います。
ITで改善される不安
そのようなわけで、海外でタクシーに乗るときはいろいろ意識しています。
そして、今回初めて移動にUberを利用しました。もはや説明不要かもしれませんが、Uberは配車アプリ。タクシーではなく普通乗用車、ドライバーも一般人。
Uberの詳細は多くの人が書いているので、興味があれば「Uber 使い方」などで検索してください。
なお、東南アジアにはGrabというアプリもあり、フィリピンでは2強です。
利用は以下のような流れ。
Step1:アプリで配車を手配する。
乗車場所と目的地を指定。料金は事前にクレジットカードを登録しておくとその場で支払い完了。降りるときに現金払いをすることも可能です。
今回は帰りのホテルから空港まで利用しましたが、空港までのタクシー代として現地通貨をいくらか残しておく必要もなさそうです。
(利用前にスクリーンショットを撮り忘れたので、空港で撮りました)
Step2:ドライバーと会う
外見は普通の乗用車なので、特に不慣れな海外ではどの車かわからないこともあります。
このため街中で使う場合には、ドライバーとコンタクトを取らなければならないこともあるようです。私はホテルからで、フロントにも「来たら教えて!」と伝えていたのでここはスムーズでした。
数分ロビーで待っていると到着しました、そこにはサングラスをしてタトゥーの入った大柄のフィリピン人が。
(逆光でうまく撮れませんでした)
Step3:乗る
初めてなので少し不安もありましたが、見た目とは裏腹に陽気なドライバー。
Uberの場合、乗客のレーティングを強く意識しているためか、「空港まで何分かかるよ」とか教えてくれたり、「エアコン弱くないかい?」と聞いてきたりしました。
そして予定した通りのルート、時間で空港に。
事前に支払いは済んでいるので、車を降りて挨拶してお別れ。チップ等を要求されることもありませんでした。
新しいビジネスに対するふたつのベクトル
タクシーでトラブルになるとき、多くはお金が絡むところだと思いますが、それが解消されているだけで、ここまで快適になるのかと。実際に触れてみると、このビジネスモデル、技術に喜びと驚きでした。
ただ、まだまだ未整備なところも多く、否定的な意見も多いです。
(例えば事故があったら誰がどこまで補償するのかとか。正直タクシーも似たようなところがあるので、あまりその差はないですが)
どのビジネスでも、新しい流れが起きると必ず何かしらの抵抗があったり悪評が立ちます。ただ、これは既存のビジネスに大きな影響があるほど優れている点があるということの証でもある。
伸びるものは一方で引っ張られる。どこかでこのようなプロセスを経る気がします。
今後が楽しみですね。