date:
2017/8/25
tag:
マインドセット

「先生」に甘んじない

皆さんは、相手を呼ぶとき、どのように呼びますか?
〇〇さん、〇〇様、〇〇ちゃん、ニックネームなど。
家族、友人、上司、部下、取引先など、「関係」によって、様々あるかと思います。

「先生」

仕事柄か、20代の頃も含めよくこのような呼ばれ方をすることがあります。
呼ばれる理由も、大きく以下のパターンがあるような気がします。

・冗談で呼ばれる
今までニックネームやら名前で呼んでいたが、独立したことをきっかけにニヤニヤしながら先生と呼んでくる。
 →友人に多い。
 (私も友人が独立したらとりあえず「社長」と呼んでみます)

・同業者
先生と呼ばれる、呼びあうことが普通という空気があり、とりあえずそう呼んでいる。
 →同業や他の士業とのケース
 (私も初対面の士業の人は状況により呼ぶことがあります)

・そのように呼ばなければならないというイメージがある
固定観念的な話です。
→上場会社の経理担当の方とか、ビジネスライクな関係に多い。
(若い方にお会いすると「さん」で呼ばれることが増えてきました)

・講師、出版など
事実媒体を通じて何かを教えるという側面があり、セミナーの主催者や出版社としても、「さん」よりも「先生」と紹介したほうが都合がいいこともあります。

・尊敬・感謝している相手
これは士業に限らずで、先生であったり師匠と呼ぶことがあると思います。

このように、信頼関係がある中で呼ばれることもありますが、一方で初対面などの関係ができる前に呼ばれることも多くあるような気がしています。
友人から呼ばれる分には、冗談半分なのでかまわないですが。

先生とは?

そもそも弁護士や会計士、私を含む税理士といった士業は、当然にただそれだけで偉いわけでも、他の人より何か優れているわけでもありません。

もちろん、資格を取得するため、専門性を磨くために毎晩・毎朝勉強する、通勤電車で税法条文を読み込むなど、相応の努力はしています。
ただ、その道で生きるのに努力をするのは当たり前のことで、決して士業の人だけではないはずです。

今でこそ私もひとりの経営者ですが、経営について深い洞察を持ち、苦悩し、努力し、挑戦している経営者の方々を、20代の頃から数多く見てきました。

タテではなく、ヨコ

コンサルティングの仕事をするうえで、常に心掛けていることがあります。
それは、上から教える関係ではなく、一緒につくっていくメンバーのような立ち位置でサービス提供をするという意識。

先生と呼ばれても、それに甘んじて上から偉そうでもなく、または下から媚びるでもない。つまり「タテ」ではなく、「ヨコ」の関係。
どれほど感謝や尊敬をいただいても、教える立場であってもタテの対応はいたしません。

10年以上経った今も、30年経っても、どんなにこの仕事にこなれても、この意識を。

初心忘るるべからず。

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